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小林よしのり
2014.4.12 04:25日々の出来事

小保方さん報道に見る精神分析という「偏見」


週刊文春の記事をじっくり見て、空恐ろしくなった。

小保方晴子さんと理研上司の(禁断の細胞)「失楽園」

と題した記事、科学では全然なくて、上司との不倫を

臭わせているのだが、根拠が全然ない。

 

そこに精神科医を使って、小保方さんの精神を分析させる

のだが、香山リカは、

彼女は強い自己愛性パーソナリティの持ち主」なんて

言っている。

もう一人の熊木という精神科医も

演技性パーソナリティ」とか

研究も成果発表も反論会見も、全て彼女の自己演出の

手段」とか、ものすごい偏見なのだ。

 

香山リカは日刊スポーツでは、

すべてが自己演出、服装、しゃべり方、表情、

厚化粧に思えない、パッと見は“セーフ”に見えるメークも

清楚さを演出するもの」とか

無垢な世間ずれしていない未熟な研究者を表現」とか、

悪意に満ちた精神分析を披露している。

 

精神科医の言葉って、ネットの中の人格誹謗中傷バッシング

と何も変わらない。

これは単なる「偏見」だろう。

こういう「偏見」で人格を否定する者がいるから、袴田事件

のような冤罪事件が起こるのだ。

精神分析医は恐いなとつくづく思った。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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